ガソリン・灯油・原油
16日のNY市場は、地政学リスクの低下を背景に売られ、続落。
トランプ米大統領は15日、インドのモディ首相がロシア産原油を購入しないと保証したと述べ、報道ではインドの一部製油会社がロシア産原油の輸入削減に向けた準備を進めていると伝わったことから、今後は他の産油国からの調達分が増えるとの思惑が拡大し、原油相場は買い戻しが先行し、一時59.11ドルまで上昇した。ただ、インド外務省が16日、トランプ米大統領の発言を明確に否定も肯定もしなかったため、原油相場の上値は重く、上げ幅を縮小した。米エネルギー情報局(EIA)の週報では、原油在庫が350万バレル増加し、ディスティレート在庫が大幅に減っていたものの、米石油需要が強くないとの見方が広がったことや、米上院の10度目の予算案否決や米地銀のローン債権問題が伝わると、米株式相場が下落したで、原油にもリスク回避の動きが強まったことや、トランプ米大統領がSNSにロシアのプーチン大統領と電話会談したと投稿し、ウクライナ停戦を巡って大きな進展があったとした上で、プーチン大統領とハンガリーで再び会談することで合意したと明らかにしたことから、ロシアを巡る地政学リスクの低下が意識され、原油相場はマイナス圏に沈むと、引けにかけて57.26ドルまで下落し、57.46ドル(-0.81ドル)で取引を終えた。
本日東京市場、-1,600円~-1,700円ほどと予想(16日帳入値段との比較)